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歴史に埋もれる者

  • 2008/10/26(日) 03:47:05

 
36,15

書物を整理していたら、こんな本がでてきました。
秋と言えば読書の秋。

こんばんわ リリィです。

ジャイアントといえば「ヴァッシュバール王家」。どうやら王家にまつわる過去の表にでない裏事実が書かれているとか…。王家は歴史がありますからね。


これを今日は読み解いていきたいと思います。
少し長め?かもですので、歴史の真偽を覗きたい方はどうぞ。

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この世界には3種族が存在しています。人間・エルフ・ジャイアント。3種族ともそれ相応の高い独自の能力を秘めているのです。
この世の中に、ピシス地方という雪で覆われた地方がありました。そこは戦闘種族としての高い能力を持っているジャイアント種族が存在している村、バレス。そこには一つの王家が繁栄してました。

それが、ヴァッシュバール王家

この世界には3種の種族が存在しており、ピシス地方には肉体的な発達がめざましいジャイアント種族。こと戦闘に関して右にでる種族はいないのであった。ここではみな戦闘のための力を、スキルを上げるための鍛錬に励むジャイアントばかりでした。


しかし、そんな中、ある一人のジャイアントがこんな事を思い出したのです。

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すべてのジャイアントの暗黙の了解でその話題を口にする者はおりません。なぜならば、手先が器用ではないジャイアントには生産は不向きだからです。そして、生産スキルを上げる者は、人間種族みたいな真似事をする軟弱者だと、罵られていたのです。

しかし、ジャイアントとしてまだまだ未熟なその者は、それを口にしてはいけないことをまだ知りませんでした……。彼にとってはただの素朴な疑問だったのです。


その思いをこともあろうか、王家のトップに君臨している王に知られてしまったのです。
すぐさま王に呼び出され、真偽を問いただされるも、その者は

36,0

「その疑は真である」

と答えてしまいました。

ヴァッシュバール王家始まって以来の出来事だったのです。王の怒りは頂点に達し、

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その者は同じ種族間で追放されたのです。異端児として扱われ、ヴァッシュバールの歴史から抹消される事になりました。


当時は人間種族・エルフ種族・ジャイアント種族共に戦争状態にあり、どの地を歩こうとも石を投げられ、邪魔者扱いされ、殺されかけて、毎日が生死を彷徨う恐怖の連続だったのです。
しかし、一人でこの世界を生きていくには強い精神と肉体が必要だと感じていた彼は、いつか異端児扱いした同じジャイアント種族を見返してやるという目的のために、日々精神・肉体共に鍛錬を続けていたのでした。
生活をするには精神・肉体を鍛えるだけではだめだと感じていた彼は、この時初めて、衣・住・食をするために生活スキルを始める決心がついたのです。

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ある時はクモの糸を集め人間の街 イメンマハに深夜忍び込み糸車を借り紡織をして細い糸を作ったり。

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またある時は自炊をするために料理を森の中でひっそりと始めたり…。まな板と包丁との距離感がつかめない手つきで…。その者にしか見えない何かを掴みながら…。
少しづつ、ほんの少しづつその者は生活スキルの道を歩き始めたのでした。

しかし、誰にも見つからず生活していく事は困難で、小さな伐採斧で木を切りながら薪を集めていた時にイメンマハの住人に見つかってしまい、伐採斧を手にしたまま馬に乗って逃げ出しました。
「人間種族に恨みはない……」
戦って双方傷つけ合うのは性に合わなかったのです。

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追手を振り切っての逃走は日常茶飯事。しかしこんな毎日は苦悩の連続で、限界が近いのも確かでした。
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なぜ自分は悪い事をしてるわけでもないにも追われなければならないのか…。地下に潜ったその者は、地下広場にある泉の前で嘆き、悲しみました。

「ただ自分はジャイアント種族のために新しい世界を開拓したかっただけなのに…」

「ただ自分はどこに行っても生活できるようにしたかっただけなのに…」

「ヴァッシュバール王家繁栄のため…
       後世のジャイアント種族の繁栄のために…」

「なぜ自分だけこんな人生を歩かなければいけないのか…」

「生活スキルなんて言い出さなければ…」



手にしていた扱いにくい小さな伐採斧が憎らしく、つい物に八つ当たりしたくなり、泉に投げ捨てたのです。

「しまった!一つしかない伐採斧が!」
その者がバレスを追放された後にウルラの地で拾ったたった一つの小さな伐採斧。
それがなければ薪を集めることができず、これから生活していくのには必需品だった伐採斧。泉の深くに沈んでしまいました。

もう何も考えたくない…なにもしたくない…生きる体力も気力も失われようとしたその時、

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泉の中から何かが現れたのです。人間ともエルフとも、ましてジャイアントとも違うその者は自らをアルと名乗りました。

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この者はいったい…また石を投げる?まさか人間から忌み嫌われてるのか?!確かにこの世の者とは思えぬ雰囲気がある…。

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精霊という存在を始めて知ったその者は、この精霊と自分は同じ境遇にいるのではないかと考えたのです。他人から嫌われるつらさを知っているからこそこのような陽の当たらぬ場所でひっそりと…。

しかし、アルは人間から嫌われようと、自分の心配より同じ仲間の精霊の心配をしていたのでした。その心の広さと強さを知ったその者は、

「なんて自分は心が狭いんだ…」

「体は大きいのになんて器が小さいのだろうか…」


落ち込んでる場合じゃないと気づいたその者はバレスに帰ろうと決心したのです。この命はヴァッシュバール王家のため、すべてのジャイアントのためにあるのだ、と。追放されただけで逃げていたのでは前には進めない。後世が自分と同じ考えを持つ者がこの先現れるだろう。その時彼らにも同じつらさを味あわせてなるものか、つらいのは自分だけでいいんだと言い聞かせ、アルに別れを告げました。

帰ろうとした時、アルが落し物があるのでは?と言ってきたのです。
そうだ、斧が沈んだのだった…。

…不思議と泉の中から斧が浮いてきたのです。


「あなたの落した斧は、小さな小さな斧ですか?」

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見せられた時、確かに自分の斧だと思い、それだと言い出そうとした時、泉の中からもう1本斧が出てきたのです。


そしてアルは言いました。


「それともこちらの大きな斧ですか?」

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その斧は大きく、とても人間やエルフでは扱うことが不可能な大きさでした。そう、まるでジャイアント種族のためにあるかのように。

その者は、これだけの大きい斧であれば薪を集めるのも、斧が壊れないように力加減をする必要もいらないし、戦闘でも使えるほどの耐久もありそうだと感じ、本能のままに答えたのです。

「落したのは小さな斧ですが、私はここで生まれ変わりたい。」

「ここで小さな自分と決別したいのです。」

「そちらの大きな斧がほしい。」


と。

アルはすべてを見透かしたように、大きな斧を渡してくれたのです。

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その者は最後の力を振り絞り、この斧をヴァッシュバール王家に捧げ息絶えました。

王はこの斧を製造可能にするように部下に命じ、後世に残していく事に成功したのでした。こうしてジャイアント種族は誰しもが扱える最強の鈍器武器を手に入れたのです。


36,14

もう何百年も前の話だけど、この斧にはそんな言い伝えがあるとかないとか…。
この時からすでにタウネス病は蔓延していた事実もわかったし…。



歴史を信じるか 信じないかはあなた次第!
ではでは リリィでした。

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この記事に対するコメント

No title

にゃるほどー・・・。
その斧にはそんな裏事情がw

リーさんのちょい悪ゴーグルにもなにかエピソードがありそうな気がします( ´艸`)

  • 投稿者: ラルファリア
  • 2008/10/27(月) 00:18:34
  • [編集]

No title

ラルさん

いぁこれはハンサムゴーグルってやつですよっ!着用すれば誰もがハンサムになるという…。

  • 投稿者: リリィ
  • 2008/10/30(木) 00:20:30
  • [編集]

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